形式名詞「こと」と「の」の使い分け

実質名詞=普通の名詞(ペン、りんごetc)

形式名詞=それ自体は意味を持っていない意味を示す形式としての名詞(もの、こと、のetc)

「の」しか使えない場合

感覚動詞
見える、見る、感じる、聞く、聞こえるなど

・彼が寝ている姿を見るのが好きです。

・背後に何かがいるのを感じた。

・隣の部屋から女性が泣いているのが聞こえた。

その場の状況に応じて発生する動詞
止める、手伝う、待つ、撮る、移す、描く、応じる、助けるなど

・ソファーを動かすのを手伝った。

・父が他の女性を歩いているのを写真に撮った。

・子供が迷子で泣いていたのを助けた。

その他の動詞
防ぐ、邪魔する

・飼い猫が新聞を読むのを邪魔して困る。

「の」が使われる形容詞
うるさい、やかましい、上手など

・子供が毎晩泣くのがうるさくて寝られない。

・彼は料理を作るのが上手だ。

「こと」しか使えない場合

伝達動詞
言う、喋る、伝える、述べる、書く、知らせるなど

・悪口を言うことはよくない。

・会社を辞めることを伝えた。

意志動詞
命令、要求、禁止、許可、願望、決心、祈る、約束するなど

・公園でサッカーをすることを禁止した。

・病気が回復することを祈っている。

・もう嘘はつかないことを約束した。

思考を表す動詞
考える、思う、信じる、疑う、理解するなど

・彼は海外に行くことを考えている。

・神は存在していること信じている。

ことです「です」「だ」「である」

・趣味は運動することです。

・趣味は哲学を勉強することである。

ことが「ある」「ない」「できる」

・英語を話すことができます。

・キスをしたことがない。

ことに「する」「決まる/決める」

・会議は1週間後に行われることに決まった。


「こと」がよく使われる形容詞

・人間は勉強することが必要だ。

・毎日健康的な生活を送ることが大切だ。

「こと」「の」どちらも使える

ほとんどの形容詞
(良い、悪い、素晴らしい、ありがたい、大変、好き、楽しい)

・体を動かすのが / ことが好き

・勉強を続けるのは/ことは大変

ほとんどの動詞
(始める、休む、終わる、知る、忘れる、確かめる、悲しむ、羨む、憎む、好む、褒める、驚く、慌てる、気をつける、慣れる、教える、習う、覚える、真似るetc)

・食べること/のを忘れる。
(→忘れるは「の」を取りやすい。)

・彼女が彼と別れたこと/のを知った。

似ているけど意味が変わるもの

・彼に言うのを忘れてしまった。
(=伝えるのを忘れた)
・彼に言うことを忘れてしまった。
(=何を言おうか忘れた)

参考文献
補文標識「の」「こと」「もの」の使い分けについて
「の」と「こと」初級の現場で活用する文法の知識
形式名詞「こと・の」違い 他「ところ・とき・ため」など見分け方

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