「〜が早いか」「〜や、や否や」「〜なり」

「〜が早いか」「〜や、や否や」

接続:
辞書形+が早いか→同時発生を強調、意志動詞のみに使う、過去のみ
辞書形+や否や→後文の突然感を強調、過去のみ

意味:〜すると、それと同時に

例:

演奏が終わるや否や、会場から拍手が湧き上がった。
ベルがなるや否や学生たちは教室を飛び出した。
私が帰宅するや否や猫がすり寄ってきた。
パーキングエリアに着くが早いかトイレに駆け込んだ。

注意点

・「〜が早いか」は後文に意志動詞が来る。なので自然現象や自発的動作(自然に起こる動作)は使えない。

❌家に帰るが早いか雷が鳴り出した。
❌母の声を聞くが早いか涙が止まらなくなった。

・どちらも現実に起きたことのみが来る、過去のみ

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〜なり

接続:
辞書形+なり

意味:〜すると、それと同時に

彼女は電話を切るなり、激しく泣き出した。
先生は教室に入るなり、山田くんをビンタした。
彼女は会うなり、新しいビジネスの話をし始めた。
彼は私を見るなり、浮気を疑った。

注意:前文と後文の主語は同じ。一人称(話し手)には使えない。

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参考サイト:

絵でわかる日本語 〜が早いか

「~が早いか」と「~や否や」と「~なり」と「~そばから」の違い

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